2部
・バラード 第4番 ヘ短調 Op.52 Ballade Nr.4 f-moll Op.52 [F.Chopin]
◆曲紹介・思い
ショパン晩年の傑作であり、四つのバラードの中でもとりわけ深い構成力と詩的美を備える本作は、1842年に完成されました。穏やかな序奏に始まり、主題と変奏が緻密に展開され、対話するかのように複数の旋律が絡み合います。やがて音楽は激しさを増し、壮絶なコーダへと雪崩れ込むさまは、ショパンの内的世界の頂点を感じさせます。抒情と激情、構築美と即興性が見事に融合した、ピアノ文学の至宝です。